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育てるガラス

先日のガラス教室で、教室生の方がこんなことを言いました。
「こうやって(リューターでガラスを磨いて)いると、なんか育ててる感がありますよ。」
ガラスを育てる? 初めて聞くそんな感想に一瞬「?」と反応してしまいましたが、続いた言葉は、
「パート・ド・ヴェールって、時間がかかるじゃないですか。作って磨いてる内に愛着がわくっていうか…」
…なるほど、納得!

ガラスの技法は、大きく分けると「成形法」と「加飾法」の二つになります。パート・ド・ヴェール技法は形そのものを作る成形法。電気炉で焼いた後も、さらに磨いて仕上げていく工程は、ガラスに直接触れている時間もそれだけ増えていきます。

自分の手で作った形だから、磨いていると自分の手にどんどん馴染んでいく。少しずつ完成の形が見えてくる。その感触は心地よいものです。確かにガラスを「育てている」のかも。

やわらかな、あたたかい表情のパート・ド・ヴェールの魅力は、そんなところにもあるのかもしれませんね。

by a-glassbird | 2013-09-09 17:45 | 制作風景