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吹きとパートのコラボレーション

日曜日、ガラス作家の齋藤 千夏子さんの個展に行ってきました。講師のガラス学生時代からの友人です。吹きガラスが中心ですが、キルンワークや彫金技術も活かして幅広い表現をしています。
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齋藤さんのお勧め作品、吹きガラスのボトルにパート・ド・ヴェールの栓を組み合わせています。素敵♪ ほかにもテーブルウエア、花器、オーナメントなどが展示されています。

個展は28日(木)まで。 かぐらざか五感肆 パレアナ ( 新宿区白銀町1-2/TEL 03-3235-6951)11:00~18:00(最終日は17:00まで)で開催中です。

# by a-glassbird | 2013-02-25 00:29 | 講師のひとりごと

パート・ド・ヴェールの絵付け

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現代アートのような感じですね。Sさんの絵付け作品の制作途中です。

昨年の教室展で、ご覧いただいた方々に「絵付けをしたパート・ド・ヴェール作品」について説明したのですが、一般的な「絵付け」と異なるので、おわかりいただけたかどうか…。

陶芸や、ガラスのエナメル絵付け技法では、素材の生地に上絵の具や顔料などを用いて描きますが、パート・ド・ヴェールの場合は耐火石膏型に色ガラス粉を糊で溶いて定着させます。これが絵付け。そのあとで本体となるガラスの粉やカレットを詰めます。
焼成時に絵付けしたガラス粉は本体のガラスと一体となり、絵付けされた作品として出来上がります。絵を描く、というより、描きたい模様にペースト状の粉ガラスを塗り詰める、という感じでしょうか。
型に近いほうがガラスの表面になるので、写真はガラスの内側からみた絵付けの状態です。

焼きあがるまでは、どんな色や表情になるのかわからないところが、おもしろくもあり、ドキドキするものでもあり…。経験を重ねることで、イメージに近いものが作れるようになってくるのです。

# by a-glassbird | 2013-02-21 08:14 | 制作風景

実験中、ではなく制作中

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これは何でしょう?学校で使いましたね。はい、アルコールランプです。では、これでガラスを熔かすのでしょうか!? いいえ、ガラスを熔かすためではありません。

パート・ド・ヴェールの制作では、専用の道具は実はあまり使っていないのです。道具置き場を見ると、ゴムべらとか、スプーンとか、針金とか、ガラスを作っているとはわからないかも…。このアルコールランプは、制作工程で蝋を使用する時に使います。アトリエにはメスシリンダーや、レトロな上皿天秤もありますよ。

# by a-glassbird | 2013-02-19 09:37 | 制作風景

パート・ド・ヴェール体験教室

先日のガラス教室では、パート・ド・ヴェールの制作体験希望の方が参加しました。体験教室は2回で箸置き(またはアクセサリー)を作ります。
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粘土で箸置きの形を作ったら石膏で型を取り、ガラスを詰めるところまでが1回目。やや大粒のガラスカレットにブルーとワインレッドを濃い目に色つけして型に詰め終わりました。

パート・ド・ヴェールのいちばん楽しいところは、2回目の焼けたガラスを型から取り出す時!焼く前はどんなガラスになるのかわからないので、ベテランさんでもワクワクするのです。

アトリエ グラスバードでは体験教室も開催しています。1名様でも、仲間との参加でもOKです。詳細はホームページ 《 アトリエ グラスバード/http://www.a-glassbird.com 》 でご覧いただけます。お気軽にお問い合わせください。

# by a-glassbird | 2013-02-18 07:57 | 制作風景

一番人気の1番カレット

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「パート・ド・ヴェール」はフランス語の 「Pâte de verre」がもともとの表記(aにつく ^ が反映されません、すみません…)、 日本語にすると「ガラスの練り粉」「ペースト状のガラス」の意味です。日本でこの技法が普及し始めた頃は、粉ガラスに限らず、粒状のガラスを使ってもこの名称で呼んでいたので、アトリエ グラスバードでは同じ工程を経てできるものを「パート・ド・ヴェール」と呼んでいます。現在では「キルンワーク(kiln-working)」「cast glass」と呼び分けることもあります。

さて、ガラス教室生の皆様が、続々と新作品の焼成をしています。一定期間は型制作に費やすので、ガラスを詰めて焼くタイミングがなぜか同じような時期になってくるのです。

パウダー状から大粒ガラスカレットまで、教室では粉末を含めて5~6段階に大きさを分けてガラスを用意しています。それぞれのメッシュは表現したいものによって使い分けます。
最近は「カレット1番」と呼んでいる細かいガラス粒(グラニュー糖くらいの大きさ)が大人気!元の混合カレット1キロを5段階にふるい分けたとすると、1番カレットは単純に5分の1としても200グラムしかできません。(実際は均等に分けられませんが) 人気No.1の1番カレットは、購入希望総量がこの数ヶ月で約6,000グラムとなりました。さて、何キロの元カレットが必要でしょうか…!?

大物作品に取り組んでいる方もいらっしゃいますので、出来上がりがますます楽しみになってきます。
(写真は「カレット1番」です。)

# by a-glassbird | 2013-02-11 14:30 | 講師のひとりごと

イルカ誕生

淡いエメラルドグリーンの水がたたえられているかのよう…
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水ではなく透明なガラス。キルン・キャスティングの湯口部分です。実際のガラスの色と透明感はもっときれいです。(吸い込まれそうな深みへのグラデーションは、スキューバダイビングの経験者ならお分かりいただけるかも…)
Y-chiさんは今回ガラスビレットを使ったキルン・キャスティングに初挑戦。
そして、ガラスの水の下には…
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イルカがいます!
泡のほとんど無い透明感あるガラスのイルカができました。まだバリを取っているところなので、ツヤが出てきたらどんなにきれいでしょう。 イルカの誕生おめでとう♪
(売り物のイルカに気に入るものがなかったため、Y-chiさんは自分で作っちゃいました。2012.11.19のブログ記事に制作中だった型の画像があります。)※イルカの画像はわかりやすい方向に回転させてます。

# by a-glassbird | 2013-02-06 08:22 | 制作風景

一期一会

イアラさんはただいまスケルトンオブジェを制作中。小ぶりなオブジェながらもやや複雑な割り型に挑戦しています。
石膏をかける前の状態。
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切りがねを差し込まれて、痛々しいような、ホラーのような、でも、金色が神々しいような…!? この後石膏をかけてしまうと二度と見られない姿なので、「記念に写真を撮っておいたら?」という話になり…「一期一会。」とかイアラさんは言いながら、写真撮影。ブログ用にも記念に一枚。

(本当はいいお顔のスケルトンなのですが、今回は後ろ姿で失礼します。背中で語っているのです!?)

さて、石膏をかけ終わった姿。
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観音さまの後ろ姿に見えるのは私だけでしょうか?

# by a-glassbird | 2013-01-28 08:46 | 制作風景

パート・ド・ヴェールの色彩

まだ完成作品ではありませんが、色合いが素敵なのでご紹介しますね。
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粉末にしたガラスを型に詰めて焼成すると、着色したガラスどうしが溶け合って、微妙な色彩を作り上げます。イメージを表現するべく、みなさんそれぞれに経験をもとに工夫をします。
こちらは夕暮れの空の色を写し取ったかのよう…。皆さんは何を思い浮かべますか?
完成したら、作者のCさんにコメントをいただいてみましょう。

# by a-glassbird | 2013-01-26 00:15 | 作品紹介

グラスホール

講師はしばらくお休みをいただきまして、冬のウィーンに行ってまいりました。今冬は5年か10年に一度の大雪だそうで、到着の翌日は空港閉鎖になったとか。無事に行って帰国できたのは幸いでした。

今回の旅の目的はコンサート、しかも、合唱団として舞台にのる方で行ってます。観光はさておき練習と本番の日々!(講師はガラス作家さんです。けれどアマチュア合唱をライフワークにしてます。趣味と言いますね、普通は…)

コンサート会場は、Wiener Musikverein, Grosser Saal。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでおなじみの「黄金の間」と呼ばれるこの夢のようなホールで、合唱団として歌うことができたのは、何ものにも代えがたい貴重な体験でした。素晴らしいのひとこと!参加を可能にしてくれたすべてのことに感謝。

さて、ガラスやさんとしては、音楽よりもガラスのレポートをこちらでご紹介しましょう。

Musikvereinの地下には2004年にできた4つのホールがあります。そのひとつが Gläserner Saal=ガラスホールです(Gläserner の a にはウムラウトがつきます)。多目的ホールだそうですが、コンサート会場としては380人が入れる広さです。このホールが合唱練習とオケ合わせ会場でした。

中に入ると、名前のとおり周囲みごとにガラス!正面の反響板の役割をしているのが、曲げ板ガラス、10ミリ厚くらい(ちゃんと測っていません)の2枚の青板の間に、金箔が挟んである!ガラス面寸法も測り忘れましたが、大きなガラスパネルのすべてに金箔がびっしり!(講師の目には赤金に見える) 金屏風に貼られた金箔のように見えます。
使われている金箔は、1枚のガラスパネルで約550枚??(ちゃんと数えていません) とすると、48面のガラス、金箔は…??? (レポートというわりには、練習に気を取られ数字的なことはすべて忘れていました…)

バルコニーの手すりの下板も板ガラス、やはり2枚合わせで、こちらは白いプリント(エナメル?)が施されている。壁面もガラス。天井もガラス。こちらは不透明。ぐるりとガラスに囲まれていますが、床はさすがに木でした。

ガラスのオルゴールやグラスハープ、ガラスのバイオリンやピアノ…そういうものはとても美しい響きがします。が、ここで使われているのは板ガラス、そして多目的ホールだからでしょうか、マエストロ曰く「ここはあまり響かないところもあると思うんですけど…(合唱の響きが足りなかった時の指示の中で)」。 オケと合唱で大音響だから、教会みたいに響いたらそれも大変。ちなみにリサイタルのような時は、反響板の角度が変わって音響効果を出せるようでした。(定かではありませんが…)
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工芸ガラスではないけれど、普通は見られないガラスのホールに入れて、これもまた嬉しい体験でした♪

# by a-glassbird | 2013-01-23 08:12 | 講師のひとりごと

「光をめぐる表現」展

受講生の方が「横浜美術館に行ってきました!ガラス展やってました!」という報告をしてくれて、講師は思い出しました。そのこと、ブログにのせようと思っていたのだっけ…

横浜美術館では、「コレクション展2012年度第3期/光をめぐる表現」を開催中です。その中で美術館収蔵の現代ガラスの作品も数点展示されています。企画展は、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」が1月26日より開催されます。コレクション展は企画展終了の3月24日まで見られます。
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現代ガラス、と呼ばれる今のガラスは、いつまでそう呼ばれるのだろう…

# by a-glassbird | 2013-01-15 21:11 | 講師のひとりごと